西安の概説
陜西省の省都である西安は関中平原の中部に位置し、北に渭河、南に秦嶺山脈を望む。7つの区と6つの県に分かれており、市の面積は10,000km2で、人口は620万。気候は大陸性気候で、年間通じて乾燥している。
かつて長安と呼ばれた古都西安。紀元前11世紀から10世紀初頭まで2,000年に渡って漢や唐など多くの王朝がここに都をおいた。それと同時に秦の始皇帝、漢の武帝、霍去病、唐の太宗、武則天、唐の玄宗と楊貴妃など、歴史の英雄やヒロインを輩出した。西安の市街地や近郊には彼等の活躍を誇るように、多くの見所が点在している。
また西安はシルクロードの起点として有名だ。漢の外交使節として派遣された張騫、天竺まで仏教の経典を求める旅に出た玄奘など、旅人はここから出発して戻ってきた。中国の絹そして茶や磁器などは、中央アジアを通り、ヨーロッパに伝わり、逆に中国にも西方の物産や文化をもたらした。
唐代の西安は西方からやってきた多くの外国人で賑わうメトロポリスとして繁栄を極めた。唐代の大詩人李白の七言絶句「少年行」のなかには碧眼の美女が登場する。西安の高級ホテルなどでは当時の歌舞を再現したレストランシアタ―を設けている場所もあり、古都西安の様子を実際に目にすることもできる。
西安と日本の交流の歴史も古い。隋・唐時代に遣隋使や遣唐使が派遣され、日本の文化に多大な影響を与えた。興慶宮公園の安倍仲麻呂記念碑や青龍寺の空海記念碑などではかつての日本との交流の足跡を垣間見ることができる。
現在の西安は国内外から多くの観光客が訪れる観光都市で、また中国西北部の政治経済の中心地として発展を続けている。最近では、日本の各都市と西安を結ぶ国際線が増え、日本から簡単に訪れることができるようになった。